ワークショップ報告 Googleアナリティクスによるウェブ分析実践

開催から随分経ってしまいましたが(^^;、前回のワークショップ『Googleアナリティクスによるウェブ分析実践』の報告です。

前回の勉強会は、あるサイトを事例に、実際にGoogleアナリティクスで分析するワークショップ形式で行いました。6名の方々に参加いただき、少人数で内容の濃いワークショップとなりました。

ウェブ分析シート

ワークショップの進め方として、単に課題だけ与えて「分析してくださーい」というやり方もあります。しかし今回は初心者の方がいらっしゃるのと、限られた時間内で分析してプロセスを学習するには決まったフレームワークがないと難しいだろうと思い、ウェブ分析シートを用意しました。

このウェブ分析シートの作成にあたっては、いちしま氏のOGSMシートを勝手に参考にさせていただきました。今回の分析のプロセスを1枚の表にフレームワークとして落とし込んでいます。PDFとEXCEL形式の分析シートをこちらからダウンロードできます。

事例サイト

今回は、静岡県シェアNo.1のインターネットプロバイダであるTNCさんにご協力いただき、TNCクーポンズを分析しました。

TNCクーポンズは、県内または県外から静岡に遊びにくるユーザーを対象に、静岡県内の観光スポットやお店を紹介してクーポンを提供するサイトです。PC用と携帯電話用のサイトがあり、広告収入から収益を得るビジネスモデルとなっています。このサイトの目的は、TNC会員へのサービス提供、県内のインターネット活性化などいくつかありますが、今回の分析では「広告からの収益増加」を目的として、PC用サイトのみを分析しました。

なお、今回の分析で得られた具体的な数値は非公開となっていてここに書けませんのでご了承ください。

分析プロセス

ワークショップでは、まず事例サイトの概要や課題を説明した後、このウェブ分析シートに沿って各自で分析してもらい、工程毎に発表してもらいました。分析プロセスは次のようになります(図に例として記入してある内容はデタラメなので気にしないでください)。

1. KPIを決めて検証

まずサイトの目的(KGI)や課題を明確にします。そして目的を達成するためのKPI(キーとなる指標)を決め、現状のKPIがどのようになっているか検証します。

2. 仮説を出して分析項目を絞り込み

ここからいきなり分析に入って闇雲に調べても、見るべき項目を絞りきれず、無駄に時間がかかったり、問題点や原因を見つけられなかったりします。そこで、KPIの現状から考えられる仮説を出し、その仮説から見るべき分析項目を絞り込みます。

3. 問題と原因を分析

絞り込んだ分析項目をアナリティクスで確認し、必要ならさらにドリルダウンして、問題点を発見したりその原因を分析していきます。また、アナリティクスによる定量分析だけでなく、サイトを実際に使ってみるなど他の情報や定性分析も組み合わせて分析していきます。

実際には一度の分析で終わる事は少なく、2.と3.を繰り返して問題とその原因を見つけていきます。明確な原因が見つからない場合もありますが、そのときは可能性として考えられる原因の仮説を立てて、次の施策に繋げます。

4. 施策を検討

問題点と原因を分析できたら、それらを改善する施策を考えます。そして施策がどのくらいの費用でどれだけの効果を見込めるか検討して、実施すべきかどうか判断できるようにします。

分析の具体例

ワークショップでは参加者の皆さんに分析をしてもらいましたが、私も講師役をしながら皆さんと一緒に分析をしてみました。そのときに作成した分析シートはこちらです。

事例サイトの目的は「広告の収益増加」です。そして広告の収益は「広告インプレッション×広告クリック率×広告単価」に分解できますが、今回はその中の広告インプレッション、すなわちページビューに焦点を当てました。ページビューはさらに「ユーザー数×リピート回数×訪問当たりページビュー」に分解できます。このサイトを見たところ、リピートしてもらう仕組みやスマートフォン対応に問題がありそうだったため、ユーザー数とリピート回数に着目して、そこにスマートフォンの利用率を加えてKPIを考え、分析していきました。

ワークショップを通して

ワークショップでは、数時間という限られた時間内での分析だったためにあまり深い分析は難しかったのですが、それでも参加者の皆さんは、KPIの決定から仮説出し、分析や施策の検討までを確実にこなしていました。

そして驚いたのが、参加者の分析結果が多様だったことです。分析する前は大体同じような結論になるだろうと予想していたのですが、実際やってみると、ある人は検索エンジンやリスティング広告からの流入に着目したり、またある人はユーザーの利用シーンの視点から分析したりと、様々な視点からの分析結果が出てきました。同じデータを同じフレームワークで分析しても、人によって切り口が異なり、色々な分析結果が出てくるんですね。逆に言えば、自分一人での分析はまだまだ視野が狭く、もっと色んな視点で分析できるようになれば更に多くの発見ができるのではと思いました。

ワークショップ『Googleアナリティクスによるウェブ分析実践』[終了]の案内はこちら。


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